澱みが流れていく
絵とか芸術、
そのようなものが
人の心にどれだけの
影響を与え、何ができるのか。
それは私が絶えず探究していることでもあります。
古代の遺跡発掘のニュースが流れるたび
なぜ太古から芸術というものが存在したのか
考えたことがあるでしょうか。
なぜ学校の授業に
実生活では直接役に立たないかもしれない
美術や音楽の授業があるのか
なんて、考えたことがあるでしょうか?
誰かその答えを明確にどこかで
学んだことのある方は
ぜひぜひ教えてください~♪
たくさんの方と絵を描いて過ごして、私は
芸術という自己表現活動の中に
ひとりひとりの人間の存在の意味を感じます。
先日、ある受講生の方から
こんなお話をうかがいました。
「私はここへ来るたびに
自分の中が少しずつきれいに
すっきりとしていくのを感じます。
自分の中にある澱みのようなものが
流れていくのを感じるのです。
それが嬉しい。」
いろいろご苦労の多い人生を歩んできた方でした。
たくさんの感情を味わって
心の中に
飲み込んできていたのかもしれませんね。
半世紀くらい生きてくると
きっとどなたにもありますよね。
でも、ここでは
それが何かは誰にも言わなくていいし、私も
知らなくてもよいのです。
絵の中に
みんな美しい色とともに流れ出て
消えていくだけです。
描いた本人には
もしかしたら「澱み」が出たと思えたとしても
ここでは誰かがきっと
こう言ってくれます。
「素晴らしいね。きれいだね♪」
「澱みが流れて自分がきれいになっていく・・・」
そう感じていただける何かが
絵を表現するということの中に
きっとあるのだと、思いました。
みんなみんな、
本来お持ちの「真・善・美」の姿が
どんどん現れてくるだけなのですよね。
てなことで、私の周りには
いつも美しい天使のような方ばかり
がいらっしゃるのですよん