春のアトリエ
今年はゆっくりゆっくり春になっていますね。
それでも
あちこちで花たちは咲き始め
暦どおりに今年も季節は進んでいきます。
アトリエの階段を降りて
私の脚で53歩で井の頭公園の中に入ります。
井の頭公園側を見るとこんな感じ
すぐ足元を見ると
去年みんなで3月に描いた「ハナニラ」
今年はあちこちの教室やメールで
「ハナニラをたくさんみつけました!」
という話をうかがいます。
ハナニラに限ったことではないのですが
生徒の皆さんの、そういう
「やさしいご報告」 いつもたくさんいただきます。
絵を描いてからは、私もあちこちのハナニラに
すぐ気づくようになりました。
きっとこの花たちは何年も前からここにいたのだけれど
目に入るたくさんのものに埋もれて
気付かないで過ごしてしまっていたのです。
見ていたのだけど見えていなかったのですね。
それにしても、
このせちがらい世の中に
あ~~皆さん平和でステキな方ばかり♪♪
思わずほっこり、日々の疲れも癒されてしまいます。
絵を描くことは
生活を心を豊かにすること
そしてその方の持っている優しさが湧き出してくる
きっかけになることかもしれません。
絵を描くとそのモチーフは「自分のもの」になります。
昨日までどこかで勝手に咲いていた見知らぬ花が
絵を描いた途端
「私のよく知っている可愛いハナニラさん」
になるのです♪
どこで見かけても
なぜか会えたことが嬉しくて
「私はあなたのことをよく知っているのよ♪」
という親しみと愛しさが生まれている事に気付きます。
そうやって、いろいろなものを
絵に描くたび
目に入るものたちがどんどん
「私の可愛い○○さん♪」
になっていくステキに
この仕事を始めて、いつしか気付きました。
それを続けていたら、世界中のものは皆
「私の可愛い○○さん♪」になってしまうのかも?
元々、私たちは同じ地球上に生きる家族・仲間(生命体)なのですものね。
そんな当たり前のことを思い出すだけなのかもしれませんね。
そんなことで、アトリエはいつも平和で穏やかです。
幸せなお仕事をさせていただいていると
いつも心から感謝しています。
↑熊谷の荒川土手沿い